☆便潜血陽性、血便を指摘されたら?☆
便潜血陽性で検診で指摘されたら大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けましょう。
便潜血検査は、便中に微量の血液が混じっているかどうかを確認するスクリーニング検査です。肉眼では見えない微量な血液が存在している場合でも、検査で陽性反応が出ることがあります。一方、血便は目に見える形で血液が便に混ざっている状態であり、鮮血から暗褐色までさまざまな色合いが見られます。
1. 大腸内視鏡検査の必要性
便潜血陽性が示された場合、潜在的な消化管出血源を確認するため、大腸内視鏡検査が推奨されます。特に大腸がんの早期発見やポリープなどの前癌病変の検出が可能となるため、非常に重要な検査です。便潜検査だけでは、出血の原因が大腸、胃、または小腸のどの部分にあるかを特定することができないため、内視鏡を用いた精密な観察が必要です。
2. 血便の原因と大腸内視鏡の役割
血便が見られる場合は、直腸や大腸の異常が疑われます。痔などの良性疾患であることもありますが、大腸がんや潰瘍性大腸炎など、早急に対応すべき疾患のサインである可能性もあります。大腸内視鏡は、血便の原因となる病変を正確に特定し、その場で生検やポリープの切除も行うことができるため、診断だけでなく治療の面でも有用です。
3. 大腸内視鏡検査の早期実施のメリット
便潜血陽性や血便が確認された時点で、早期に大腸内視鏡検査を行うことにより、早期発見・早期治療が可能となります。特に大腸がんは早期で発見されれば治癒率が高いため、症状が出てからの受診ではなく、スクリーニングの段階での対応が重要です。また、大腸内視鏡検査は安全性が高く、技術の進歩により負担も軽減されているため、積極的な受診が推奨されます。